少し前までは、いえ、かなり前かもしれませんが、アイドルといえば20代半ばくらいまで、というイメージでした。
キンキがデビューしたころ、18歳でしたが、おそらく10年後にはアイドルの役目を終えているのではないか、と漠然と思っていました。
私のもうひとつのブログ「ジャニーズの人々」は、いわばアイドル卒業後に彼らはどんな風に大人になり、どんな道を目指すのか、そこに注目するために作りました。
が、なんと、10年どころか20年経っても、彼らはアイドルでした。
これは、男性アイドルはジャニーズ、という事務所の市場独占化に伴っての、ライバル不在。
さらに役割分担というのか、それぞれのグループが生きる場所を得て、長く人気を保つようになったことが大きな要因でしょう。
彼らは10代から20代、30代、40代、ついには50代になろうとしています。
もちろんファンもまた同じように年齢を重ねてきたわけですが。
これは、ファンにとってタレントにとって幸せな時間の停滞なのでしょうか?
ファンは間違いなく実生活で様々な経験を経て大人になります。
(ならない人も稀にいますが)
それでも大好きだったアイドルが相変わらずカッコよく素敵でいてくれたら応援を続けるでしょう。
でも、たとえば、すばるくんのように、30代半ばになった自分の将来を考えたとき別の道を行きたいと思うのは当然でしょう。
これまでの「まもられていた」環境から飛び出すのは大変な決意だろうと思います。
ただ、守られていた、というのは自由ではなかったという事でもあります。
それは、両親に育てられ、守られていた家を出てゆくのにも似た、別の世界への第一歩です‼
踏み出すのか、残るのか、それは個々の選択ですが、少なくともジャニーズ事務所はこの点について、やや寛容になったように思われます。
また、ジャニーズ=アイドルという図式も少しずつ変化しているように思います。
まだまだ偏見はあっても、多くのジャニーズタレントが商業演劇の舞台を支えています。
生の舞台に立ってパフォーマンスをすることの基礎を彼らは学んでいるのですから。
長く人気を保つのは難しいことですし、素晴らしいことでもあります。
でも、それは、旬のアイドルの刹那的な煌めきとは違うのです。
ファンの、一種のノルスタジーかもしれません。
過去の栄光は栄光として、でも過去に縛られずに未來を見て欲しい‼
培った経験やスキルを活かした次のステージを見たい、とイチファンである私は思います。
帝劇の最年少座長として、ジャニーズの舞台進出を牽引してきた光一さんには、念願の外部舞台が待っています。
グループという縛りから自由になって、自分の目指す場所で思う存分輝いて欲しい!
今後の舞台に期待していますし、次のソロコンも待っています。
過去に捕らわれず、未来に向かっていただきたいと心から願って居ます。