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「SHOCK」の栄光と孤立!

 

 

Twitterをみていて気になった一文がありました。

数日遡ってみつけたのがこれです。

早稲田大学教授・児玉竜一さんの「SHOCK」評から抜粋されたこの言葉でした。

「ジャニーズファンだけの宝物とみられている「SHOCK」が「だけ」となって孤立するか、他の舞台ともつながる開かれた存在になれるか。つまりジャニーズの舞台にわんさかとあつまるファンが、ほかの舞台にも来てくれるようになるか、ならないか。それがこれからの演劇界を占うだろう」

 

この文章には前段があって、その一部はこちら。

「今どきお客をあつめるのは、料金の元は取ったぜと思わせる「何事かを得た」という確かな手応えである。その点「SHOCK」は若者の夢の物語に伴走するのは正直しんどいおじさんでも、目いっぱいの物量と体技のてんこもりで、来た客は絶対に満腹にさせて帰すプロの仕事の極みである点には大いに納得する」

 

舞台「SHOCK」の栄光はずっとチケット即完売を続けていることにあるでしょう。

そしてそれを支えているのは、たしかにわんさかと集まるファンでしょう。

 

ただ、初期のわけのわからない「Endless~」以前の舞台にもファンはわんさかと集まっていたのです。

それは堂本光一さんのファンであって、少なくとも私自身はジャニーズのファンではありませんでした。

 

光一さんを観るためにファンは帝劇に向いましたし、コンサートとは違う「舞台」の観劇方法も学んだのでした。

そうして内心「なんのこっちゃ?」と思いながらも、舞台を楽しみ、さらには舞台のあとのショータイムを楽しんだのでした。

 

そして光一さんによる「Endless SHOCK」の誕生に歓喜したのです。

やっとジャニーさんのいわゆる「なんちゃって」演出とは違う、いわば大人の鑑賞に耐える舞台になった、と。

 

子育てなどで観劇できない時期もありましたが、帝劇への遠征(関西住みなので)博多座への遠征、地元梅芸での観劇など、今年の「SHOCK」は?翌年の「SHOCK」は?と観続けています。

 

それほどに進化し続ける舞台であり、進化し続ける座長だからです。

 

率直に言いますが、こういう私が、『ほかの舞台も見に来てくれる』ようにはならないだろうと思います。

座長のように、チケット代金以上の満足を与えてくれる舞台があるとは思えないからです。

もちろん興味ある舞台もあります。

面白そう、見てみたい、と思うこともあります。

それでも、(帝劇まで)観に行くなら「SHOCK」だわ、と思います。

 

それが「SHOCK」の孤立でしょうか?

何年にも渡って観客を惹きつける「SHOCK」という舞台の「栄光」だと私は思っています。

 

ただそのような固定客が多いために、チケットがなかなか手に入らないと言う点では、「孤立」しているのかもしれません。

 

それも含めて「SHOCK」は特別なのです。

 

・・・・・ただし、今年、光一さんは「ジャニーズ」の舞台ではなく、新作「ナイツ・テイル」に出演します。

このことが、光一さんを通じて、「他の舞台」への興味や関心を喚起するかもしれません。

 

商業演劇を支える観客そのものがまだまだ少ないとしたら、「SHOCK」に集まる観客を他の舞台にも呼びたい、と考えるのは当然でしょう。

が、観客は相応のチケット代金を支払い、魅力ある舞台、観たい舞台を選びます。

ですから「選ばれる舞台」になればいいのです。

「SHOCK」を「孤立」させなければいいのです。

 

それこそが、「これからの演劇界を占う」のだろうと思います。

 

 

・・・・・私としては「SHOCK」をおそらくずっと見続けるでしょうし、「孤立」と「栄光」、それで良し、とも思っていますが。

 

 

葉月

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葉月

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