高村光太郎の詩に
「僕の前に道はない
僕の後ろに道はできる」というのがあります。
詩集『道程』の一節です。
最期の3行がこちら。
『常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため』
私はこの詩が大好きで。
光太郎の若い頃の詩ですが、このころならではの自負と覚悟が溢れているといつも思います。
そうして光一さんも、私の好きな他の方々もそういう「道」を歩んでいる、といつも思います。
それは、もちろん全ての人がそうであって、誰もが自分の道を歩いているのです。
さっそうと、あるいはとぼとぼと。
上り坂、くだり坂、曲道、迷い道・・・・そのすべてが「あなただけの」道です。
光一さんは「アイドル」として生きると決めたときから、「一人」を選び、「寡黙」を選び、
舞台を知った時から(多分)人を責めないことを学んだのでしょう。
責めても人は変わらない、ならば良いところを認めるだけと思っているのかもしれません。
それが後輩から「やさしさ」と捉えられるのかもしれません、それは違うよ、と私はいつも思いますが。
話を盛る子も嫌いです。信用できない気がします。
光一さんは説明できることは、あとからきちんと話してくれます。
人を責めず、人のせいにせず、自分が負うべき責任から逃げません。
長い間見てきてそう思います。
それは「座長」として、また「演出家」として舞台に向き合ったことが大きく影響しているでしょう。
自分の未熟さも知ったでしょう。
それでも一歩ずつ進む光一さんを応援しています。
光一さんはジャニーさんを尊敬しているでしょう。
今それをあえて語る必要はありませんが、光一さんを育てたのはジャニーさんでしょうし、舞台という場を与えてくれたのもジャニーさんです。
そういう意味では光一さんは良くも悪くも「ジャニー」さんを背負ってゆくでしょう。
そういう人だから。
「道はうしろにできる」
それでいいのです。
誰も歩いていない、一人だけの道を進んでください。
いつも見ていますから・・・。
【追記】
「SHOW BOY」は12日から公演再開だそうで。よかったです!!