ジャニーズ事務所の公取からの「注意」問題が、今や吉本興行のブラックぶり、かつ「パワハラ」ぶり問題へと大きくシフトしています。
芸人の皆さんが吉本への不信感を語るようになって、きちんと契約書を交わしていないことや、テレビ局が吉本の株主でもあることなど、多くのことが明らかになってきました。
それもこれも「会見」を通じて宮迫さんたちが発言したことがきっかけです。
こうした内部からの声があってこそ、会社は変わらなければならなくなるのでしょう。
転じて、ジャニーズ事務所をみると、ジャニーさんへの尊敬や感謝は語っても、事務所への批判の声は全くと言っていいほど出てきません。
これはいわば『忖度』のおかげで、育ってきたともいえるジャニーズタレントの根本的なあり方を考えれば当然といえば当然です。
SMAPのみなさんの「公開処刑」とまで言われたスマスマでの会見もありましたが、その後SMAPのみなさんは口をつぐみ、いまでも何も語ってはいません。
また、ある意味当然ながら、他のジャーズの面々がSMAPの解散や、退所について語ることもありませんでした。
ジャニーズ事務所の圧力にせよ、テレビ局の『忖度』にせよ、そういうものにジャニーズタレントが守られてきたことも事実でしょう。
今、いわば「外」からの圧力によって、もしかしたらジャニーズ事務所は変わってゆくのかもしれません。
そうして、その変化は、もしかすると、ジャニーズタレントの淘汰、という形で、退所しても実力で評価される人がちゃんと残る、というようになってゆくのかもしれません。
結局のところ、テレビ局の『忖度』が、本当の問題を曖昧にし、追及の甘さを生んでいるのですから、芸能事務所との関係をきちんと正すことが必要でしょう。
すでに一般視聴者は気づいていますし、だからこそ、事態がどのように変わってゆくのか注目しているのです。
「令和」の新時代に、芸能界における芸能事務所の在り方が問われているわけで、様々な立場での様々な意見があるでしょう。
そういう意見を語ることが大切ですし、ジャニーズタレントそれぞれの「ファン」はいても、「事務所」のファンはいないでしょうから、ファンから見た事務所の問題点もどんどん声に出してゆくべきでしょう。
ジャニーズ事務所も吉本興業も、それぞれの分野でトップに立ってきた老舗です。
が新時代を迎えて、いままでのやり方が通らなくなっているのです。
改めるべきは改めて、まずは所属のタレント、もしくは所属しなくなったタレントも、生かしてゆく方法を考えるべきでしょう。