「7月に早々と舞台に立たせていただいて、その時は言葉にならないくらい胸が熱くなりました。今まで普通だった『舞台に立つ』ということが、こんなに凄いことだったとは、と。今回の朝ドラじゃないですが、こういう時こそ励ます気持ち(エール)、エンターテインメントは絶対に大事なんじゃないかと実感しました。歴史をさかのぼると、芸能に携わる仕事は古い職業だと思うんです。誰かが誰かを笑わせたり楽しませたりして、元気になったり明るくなったりするのは、欠かせないことだから昔から続いているんじゃないでしょうか。どんなにつらいことがあっても『瓦礫から新しい文化が生まれる』と言ったりしますが、今の時代からもまた、新しい皮膚感や距離感の文化が自然と生まれてくると思います。」
⇑こちらは俳優・北村有起哉さんの言葉です。
北村有起哉さんは私の好きな俳優さんのひとりで、独特の味のある方だと思っています。貴重なわき役として個性的でもあり惹かれる役者さんだと思ってきました。
朝ドラ「エール」では光一さんにも縁のある菊田一夫さん役で出演していらっしゃいます。
上記のようなことは光一さんもおっしゃっていますが、舞台に立つ多くの方たちの思いを改めて教えられた気がしました。
また、今後「新しい皮膚感や距離感の文化が自然と生まれてくる」ともおっしゃっていて、そういう『今後』の文化は、そのような考え方ができる人の手によって形成されるようにも思われます。
今、上演中のシアタークリエの「RENT」は
『出演中のキャスト1名が、キャスト・スタッフを対象に定期的に行
これを受け、速やかに管轄の保健所にご報告するとともに、キャス
劇場施設内の消毒を行うため、11月18日(水)から11月23
とのメールが届いています。
このようにすでに上演が開始されている舞台も、中止になる可能性がある昨今、それをやり遂げるための気配りも努力もどれほどか、と考えるとき、舞台に関わる人すべてに、『エール』を送りたくなります。
コロナ禍は、人の暮らし方ばかりでなく、多くの文化や娯楽にも影響を与えています。
そんな中で『何ができるのか』を常に問い続ける光一さんの姿勢には本当に頭が下がります。
そういう光一さんの未来に、やはり期待したいと思っています。