あえて、帝國劇場とかきますが、むかし、初めて光一さんが座長として帝劇に立つ時、反対の声が大きかった、ということは、よく知られています。
また、アイドルが舞台に立つことについて、(たくさんの『ご批判』と光一さんは言いますが、)たくさんの誹謗も批判もあったわけで。
光一さんは、それこそ『なにくそ』精神で立ち向かっていき、長い年月をかけて、座長としてみとめられるようになったのです。
一方、帝劇はその動員力を知ってからは、あたかもジャニーズの劇場のようになってしまい、光一さんの努力とは別のところで、人気のアイドルを舞台にあげるようになります。
それが、ジャニーズへの忖度なのか、は知りませんが、光一さんの努力を知るファンとしては、帝劇の歴史や格式も知らずに、気軽に舞台に立つ若手のジャニーズメンバーには、平静な気持ちではいられません。
劇場が収益を求めるのはわかります。
しかし、コンサート感覚の若いファンやタレントに長期に渡って舞台を差し出すのはいかがなものでしょうか?
帝劇は舞台人にとっては、やはり目指すべき場所なのです。
その場所を守る姿勢も必要でしょう。
松本白鸚さんのラストの舞台となる『ラマンチャの男』は、日生劇場で上演されます。
日生劇場は私にとっては懐かしい劇場で、大学時代、ここに通って演劇の楽しさを知ったのでした。
久しぶりにこの劇場で『ラマンチャの男』を観たいと思っています。
まあ、それはそれとして、今、ジャニーズにとっては、劇場といえば帝劇で、その気軽さにやはり腹がたちます。
実際、長期の公演では満員ばかりでは無いでしょう。
結局、光一さんだけが、帝劇のキングといわれるに相応しい努力と実績を残しています。
これからも光一さんを超えるジャニーズメンバーば出ないでしょう。
だからこそ、光一さんは、ジャニーさんのためにも、舞台に立ち続け、座長として努力を積み前に進み続けるでしょう。
光一さんが切り開いてきた帝國劇場という新たな場は、おそらく、光一さん以外のジャニーズタレントを長く立たせはしないでしょう。
それが、舞台の厳しさです。
舞台を観る観客の厳しさでもあります。
だからこそ、できるなら、光一さんには、もっと舞台を極めて貰いたいと願っています。
それは、無邪気に『舞台をやりたい』と語っていた、まだデビュー前のあの頃からずっとすでに運命付けられていた道なのではないか、と最近思うのです。
ジャニーさんが認めた『堂本光一』という見事な素材が、座長として、また演出家としても、帝劇の未来を担うに違いないと思います。