今、こんな時期だけに、光一さんの連載を普通に読むことができません。
もちろん、一連の出来事とは無関係に書かれたことではありますが。
「ジャニーズの伝統」と「ジャニーズ事務所がやらかしてきたことの歴史」とは別物、というか、見るべき場所の違い、というのか、立ち位置、もしくは心情の違いというのか・・・。
いろいろな言い方はできるのだけれども。
もしも光一さんのファンでなかったら、
光一さんがジャニーズ所属でなかったら、
光一さんファンとしての「忖度」なしに、もっと「ジャニーズ事務所」と簡単に決別できるのだけれど。
FCを辞めても、光一さんが「ジャニーズ事務所」に所属している以上、いや、所属しているからこそ、事務所のさまざまなやり方、理解不能な不平等がよく分かりますし、責任を取らない事務所の態度には、いっそう腹が立ちます。
それでも、閉ざされた「ファミリー企業」である事務所には抗議する窓口すらないのです。
電話はできますが、誠意のない対応が待っているだけ。
社会的責任を果たす気がまったくない事務所です。
しかし・・・・・、
光一さんにとっては、少年時代からレッスンをして、先輩のバックから始めて、グループとしてデビューを果たし、座長として舞台に立ち、自ら構成・演出にも携わってライフワークともいうべき舞台を作り上げてきた、20年以上も過ごしてきた場所。
多くの先輩や後輩たちとの繋がりを築いてきた場所でもあります。
光一さんはそこで学び、多くのスキルを身に付け、帝劇の座長として舞台に立ち続けて、さらに先を目指しています。
昔からずっと応援してきたファンは、人生経験を積んだ社会人でもあるでしょう。
事務所の対応には疑問を感じて当然です。
昔から知ってはいたけれど、明らかになりつつあるジャニーズ事務所のあり方と、それでも応援したい人がそこにいる事実と。
ファンにとっては今更驚くようなことではなく、大小様々な点で、事務所には不信感を持ちながら、それでも応援してきたのですから、
それが大きく世間に認知され、事務所解散、といった事態は望むところでもあるわけです。
・・・・結局、ファンにできることは、どんな事態になっても応援し続けることだけなのでしょう。
と思いつつも、そういうファンの存在を利用してタレントの後ろに隠れようとする事務所が許せません。
チケット入手のためにだけFCに加入するファンを通して儲けるという事務所のやり方も、売れるものは宣伝しない、と言い切る勝手な「お気に入りタレント」押し、という事実も、なんでも思いのままにできるという閉ざされた事務所だからこそでしょう。
もう本当にうんざりです。
(日経エンタの連載そのものについては、また改めて。今回はそういう気持ちになれませんでした。)