私はずっと思っているのですが、ジャニーさんの舞台に立って、それを変えようと思い、実行したのは光一さんだけ。
そうしてちゃんと結果を出した、そこが光一さんの凄さだと。
光一さんは、ジャニーさんに挑むつもりだった、とおっしゃいますね。
ジャニーさんに負けないように、とも。
ジャニーさんの「若いパワーの爆発」を舞台で魅せる、と言う発想からすれば、ストーリーは二の次でもよかったわけです。
多くのジュニアたちが舞台に立ち、それぞれの見せ場で観客を楽しませる、それがジャニーさんの舞台であり、演者は都度代わり、演出もジャニーさんの一言で変わってゆく。
別にストーリーに一貫性などなくてもかまわない。
ただ、私自身は「SHOCK」がスタートしたころはもういい大人でしたし、あまりにトンチキな内容に唖然としながらも、「ショータイム」を楽しみに観劇したものでした。
当時は、コウイチには兄がいて、忘れ形見?の息子がいるのですが、それが「悪魔の子」で・・・・。さらにその「悪魔」も登場して・・・・。
途中に「新選組」だとか様々なシーンが脈絡なく入ってきて・・・・。
確かに驚かされることも多かった舞台でした。
それを光一さんが「Endless SHOCK」に変えた!!
ショータイムはなくなりましたが、「SHOW MUST GO ON!」を掲げたストーリ-のある、それまでのトンチキぶりとは異なるものになっていました。
なんといってもジャニーさんの反対を押し切っての「夜の海」の登場、というところに、光一さんの曲作りの才能と共に、舞台演出の素晴らしさが出ていると思います。
その後も光一さんは自身で「CONTINUE」「夜の海」などの名曲を作り、各場面も進化しつつ、ダンスではトラヴィスの振り付けによる「higher」「夢幻」を舞台で披露して、「Endless SHOCK」という作品を進化させてきました。
滝沢くんの「滝沢歌舞伎」を私は見たことがありません。
が、Wikipediaによれば、「滝沢演舞城」は、
以下引用
⇓ ⇓ ⇓
振り付けは日本舞踊家の花柳錦之輔が参加[12]。ミュージカルやショーの要素をふんだんに盛り込んだ3部構成。火や水、フライングなど派手な演出が成され、滝沢は初の女形にも挑んだ[12]。
第一幕第一部「ジャ(PA)ニーズ(Hi)Story 日本昔ばな史」[13]では「白虎隊」、「道成寺」、「滝の白糸」[14]、「鷺娘」、「義経千本桜」など日本の歴史や物語・伝説の日本昔話をフューチャーし、滝沢は清姫、狐、翁、花魁など次々と早変わりして観客を楽しませた[15]。第二幕第二部「義経」[13]は源義経をテーマにした芝居であり、滝沢が義経を演じたほか、横山裕が源頼朝、大倉忠義が武蔵坊弁慶[14]をそれぞれ演じた。第二幕第三部「Tacky World」[13]はショータイムとして、タッキー&翼の「Venus」や「夢物語」などを披露した[14][15]。
⇑ ⇑ ⇑ ここまで。
と言う感じでいわば『ジャニーさんの系譜』の舞台です。
ですから、光一さんと滝沢くんは、同じように舞台に立っても、その舞台そのものが異なっています。
「滝沢歌舞伎」は、(以下引用)
⇓ ⇓
第1部は総勢40人での和太鼓演奏を取り入れたパフォーマンス[43]、第2部では滝沢が初めて平将門を演じ、日本初登場の4Dフライングも披露した[44]。当初は4月末日までの公演の予定だったが、「子供たちも楽しめる舞台を作りたい」という思いから公演期間がのばされ[42]、5月3日から5日の5公演は“こどもの日特別バージョン”として第2部の内容を“TAKIレンジャー”が登場する戦隊ショーや、客席の子供をステージに上げての振り付け教室などに変更して上演された[4
⇑ ⇑ 引用ここまで。
これもまた「ジャニーさんの系譜」ですね。
レンジャーって!!
つまり、光一さんだけが、本当の意味でジャニーさんの舞台を作り変えてきたわけで、その結果が1700回を超える上演回数ともなっているのです。
確かに根底にあるのはジャニーさんの舞台だとしても、そのままではそもそも光一さん自身が長年に渡って演じ続けられなかったでしょう。
納得できるストーリーになったからこそ、観客は感動するのです。
これは光一さんが、光一さんだけが作りあげることができた、光一さんの舞台なのです。
ジャニーさんがいなくなっても、ジャニーさんの系譜の舞台は存続するのか?
それはそれでかまいませんが、きちんとした、納得できるものに変えられるのは光一さんだけでしょう。
それは今回の「DREAM BOYS』で明らかになったと思います。
ただ、別にすべてを変えて欲しいと言っているのではありません。
ジャニーさん作の舞台は舞台としてそのまま残せばいいと思います。
それとは別に、
光一さんだけの、光一さんが作り育ててきた「SHOCK」という貴重な場をきちんと認め、作曲家として、また演出家としての「堂本光一」を正しく評価して欲しいと思うのです。
「副社長」に就任した滝沢くんにその力があるのかどうか、そこはわかりませんが。
今、私が滝沢くんに期待するのはここですね。