Twitterで、最近ポップジャムの映像がよくアップされています。
KAT-TUNをバックにカナシミブルーを歌い踊っている映像を先日見ました。
まさに「尖がっていた頃」らしいです。
確かに光一さんの表情がちょっとそんな感じ。目がちょっと怖い。
これはたぶん2003年でしょうか?
「Endless SHOCK」が2005年のスタートですから、その前の数年間が「帝劇の最年少座長」にして「ジャニーズ」のアイドルでもある光一さんへの批判が一番大きかった頃でしょう。
「とんがって」いるのも当たり前。
またそのくらいの「とんがり」と「負けるもんか」の精神がなければ、自らが主演する舞台の内容を思い切って変える、というチャレンジはできなかったでしょう。
ジャニーさんの舞台に立ったジャニーズのタレントは大勢いましたが、その、ジャニーさんの演出を変えようと思い、実行したのは光一さんだけです。
そこに光一さんだけの『光一クオリティー』がある、と私は思います。
ただ私は、光一さんにはたとえば『ジャニーさんの後継者』と呼ばれるのではなく、『演じ手・堂本光一』として、もっと多くのいろいろな舞台に立ってほしい、と思ってきましたし、もちろん「ソロコン」も見たいと願ってきました。
何より、光一さんはステージの真ん中に立って輝く人だからです。
しかし、滝沢くんの舞台演出がどうやらかなりひどかったらしいこと、光一さんが携わった「ドリームボーイズ」が成功したことを知って、今も帝劇の何か月かを独占している”ジャニーズの舞台”を今後も続けていくなら、光一さんのサポート、もしくは演出が結局は必要になりそうだ、と思うようになりました。
ジャニーズ事務所が舞台をどう捉えているのかわかりません。
テレビで売れる「アイドル」を作ることが最終目的なら、今後はかなり厳しいかもしれません。
できるなら、大嫌いな「ジャニーズ事務所」から離れて欲しいとも思っています。
しかし、ジャニーさんが居ない今、「事務所」に関係なく『ジャニーさんの舞台』を考えたときに、光一さん無しでは今後舞台を続けることは難しいだろうと思います。
ジャニーさんの「なんちゃって」舞台を、納得できる内容に変え、キャストがそのキャラを生きられるようにできるのは光一さんだけだと思うからです。
また、それだけでなく、3分に1回観客を驚かせる、というジャニーさんのポリシーをそれなりに生かしつつ、筋の通った内容にしてゆくことが必要だとも思うのです。
つまり、ジャニーさんの「なんちゃって」部分もまた、いわゆる”日本のオリジナルミュージカル”には必要なものではないか、と思うようになった、ということなのです。
観客を驚かせる、楽しませる、ということは、やはりエンタテイメントには必要不可欠です。
その『ジャニーさん部分』と、納得できるストーリーの融合を叶えられるのは光一さんだけ。
光一さんの「とんがった」頃の「とんがった」精神が、今なお健在で、20年目の「SHOCK」に上田くんを迎えることにしたのであれば、今年の演出面での大きな変化にとどまらず、来年の「SHOCK」にも変化があるのではないか?
それはもちろん新たなライバル役の登場による変化でしょうが、内くん屋良くんに次ぐ第三のライバル役(優馬くんはまだライバルとしてのキャラクターが確立していないと思うので)として、上田くんが2020年だけでなく、今後数年にわたってライバル役を続けてくれるのであれば、「SHOCK」は20年目にして新たな時代に入るのかもしれません。
光一さんには、「成長」という名の円熟よりも、『とんがった』『負けるもんるか』精神を発揮してむしろ「闘う王子」でいて欲しい、と最近思うのです。
光一さんが色濃くジャニーさんの舞台を継承してゆくなら、まだまだそのような闘う姿勢が必要でしょう。
その闘いが日本のオリジナルミュージカルを生むのではないか?
それができるのは光一さんだけではないか?
誰かが既に歩んだ道ではなく、まったく新たな道を切り開くこと、それが今後の光一さんの進む道ではないのか?
などということを最近は思っています。
ジャニーさんの残した舞台は、(たぶん)あまりに未完成です。
それを光一さんが整え完成させてゆく。
その過程の中に、日本のミュージカルの未来があるのかもしれません。
以前、井上さんがおしゃっていたように『日本発のオリジナルミュージカル』の道はまだまだ遠いとしても、「闘う王子」がいるかぎり道は開けるに違いない、と信じようと思っています。
少年光一さんが、「大好きなミュージカルをやりたい!」と目を輝かせて語った頃、誰が「最年少座長」や「1700回を超える公演」を予想したでしょう?
それを思えば、41歳を迎える光一さんの未来にもまた、想定外の出来事が待っているのかもしれません。
『すべてを受け入れるさ!』といったコウイチに倣って、光一さんが進む未来をこれからも見続け追い続けたいと思っています。