映画『フォード&フェラーリ』はまだ公開されたばかりですから、ネタバレは望ましくないと思われるので、別のことを少し。
と言っても映画に関連しますが・・。
つまり、個人の技量が大きな比重を占めるといっても巨大な企業の力がなければ、現実には事は進まないんだなあ、ということを感じたわけです。
わたしは「友情」という曖昧な言葉が好きではありません。
信頼とか共感とか、連帯感とかなら、わかりますが。
この映画が企業の論理と人の情熱と、そういうものをある意味置き去りにするような迫力のレース映像でできていることはわかりましたし、2時間半におよぶ長編が苦にならなかったのも事実です。
で、映画そのものからは離れますが、ありふれた言い方をするなら、組織の中で個人にどれだけのことができるのか?
組織の中ではせめて自分のチームを持たなければ、(「チーム」とは広報やスケジュール管理、様々な調整役を含めた信頼できる仲間のことです)本当にやりたいことを実現するのは難しいと思うのです。
それは組織の中で仕事をしている人なら感じていることだと思います。
そういう協力者が必要です。
なにかを創り出すことも、一人ではできない。
例えば、光一さんの場合、もう20年も舞台に立っているのですから、そういう仲間はいるでしょうが、そればかりでなく、舞台のチケット転売対策や、今後の、もう40歳を超えているのですから、スケジュールをどう管理するのかという具体的な方針など、もっと全般的な「未来」について考え対処できる環境作りが大事だと思うのです。
今のままでは、その場その場の対応ばかりで、無駄に時間が過ぎてゆくように思われてなりません。
私自身は、ジャニーズ事務所に期待するものはないのですが、光一さんがジャニーさんの遺志を継ぐというなら、事務所内に光一さんのための場所というか、部署というか、そういうものを作ることも考えていいのではないか、と思っています。
ジャニーさんがもういない今、光一さんに求められるものが増えるでしょうが、その全てに応えることが必要とは思いません。
何をするべきか、そのことを光一さん一人が考えるのではなく、いわば「チーム光一」を作り、そこでしっかり考えて欲しいと改めて願っています。
どんな未来を作ってゆくのか、作りたいのか、そんな話が聞きたいです。