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「コウイチ、走り続けるって・・・・」

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今年の帝劇10月公演は「ラ・マンチャの男」

なんと初演から50年が過ぎたという松本白鴎さん主演の舞台です。

 

昔、結婚前には日生劇場や帝劇に通ったものでした。

若き幸四郎さんが演じる「ラ・マンチャ」は最高で、「見果てぬ夢」がなんども脳内に響いていました。

今年、帝劇に行きたかったのですが、都合がつかず断念しましたが・・・。

テレビで初日の幕が開いた、というニュースを見ていると、白鴎さんが演じる姿も紹介されました。

初演から50年・・・、さすがに年齢が気になりました。

 

セルバンテスの脚本は完成形であり、全てのキャストのセリフは昔と変わりません。

キャストのキャラクターは固定され、年齢もある程度の設定があり、やはり演じるのにふさわしい年齢というものはあるのだろうと思います。

 

たとえば、ウエストサイドストーリーは若者たちの物語であって、キャストはかなり年齢で左右されるでしょう。

 

一方、「Endless SHOCK」は、「コウイチ」の成長と共に楽曲も演出も変化してゆきます。

かつての「MILLENNIUM SHOCK」2000年

「SHOW劇SHOCK」2001年2002年

「SHOCK is Real SHOCK」2003年

「Shocking SHOCK」2004年

を経て

2005年「Endless SHOCK」の始まり。

 

この「Endless SHOCK」以前の舞台は、ジャニーさんのいわば光一さんのための作品であり、ジャニーさん特有の、ストーリーよりも「驚き」の演出、パフォーマンスに重点を置いた舞台でした。

 

このころの「若きコウイチ」を懐かしく思いだすこともありますが、光一さんが演者として納得できる作品へと変えて今も変化し続けているのが「Endless SHOCK」です。

 

この「コウイチ」という役名が非常に大きい、といつも思うのです。

 

ジャニーさんの舞台は若い少年たちの躍動する舞台。

少年たちのパフォーマンスで客席の「ファン」を楽しませる舞台。

ですから、登場人物はその若い一時期のエネルギーを舞台で発揮して、去ってゆくのです。

出演する少年たちによってパフォーマンスは変化しますが、基本ストーリーはあまり重視されない。

 

しかし、「コウイチ」は違います。

2000年から2004年、光一さんは5年間「コウイチ」を演じて、2005年「Endless SHOCK」が始まります。

「コウイチ」はその後15年にわたって舞台に生き、光一さんとリンクしながら、互いに絡み合って年齢を重ね、学び、鍛え、一歩一歩進んできたのです。

 

それは光一さんにとっては望んだことかもしれません。

若き「コウイチ」を繰り返し演じるのではなく、自分の成長と共に「コウイチ」の成長物語を演じ続けることができるのですから。

 

ただそれは、たとえば「アーサイト」を生きる、ということとは別だと思うのです。

 

期間限定である「役」を生きて、次に向かう。

それが舞台に携わる人の通常の在り方でしょう。

しかし、光一さんはある意味ずっと「コウイチ」なのです。

あの「アーサイト」がファンにとって文句なしに楽しかったのは、それが「アーサイト」であって、期間限定であって、つまりは「コウイチ」とは別ものだったからです。

 

もちろん「コウイチ」への思いは特別で、どこまでも追い続けて行きますが。

 

光一さんが舞台に支えられた、と言っているように、「コウイチ」を演じるための日々の努力が、光一さんを支え、多くの経験が同時に「コウイチ」の成長へと繋がる。

それは光一さんの幸せであると同時に、光一さんが自ら背負った荷物でもあるのだろうと思います。

荷物という言い方には語弊がありますが、これからも光一さんは「コウイチ」を演じ続けて、(それがいつまで続くかはおそらく光一さんがどこかで判断するのでしょうが)「Endless SHOCK」は続いてゆくのでしょう。

 

ですから「Endless SHOCK」は「コウイチ」の物語として堂本光一がただ一人演じ続ける舞台なのです。

 

ジャニーさんが生み出した若い少年のための作品を、光一さんが長く舞台で演じられる作品へと変えた唯一のものなのです。

 

光一さんは、そういうジャニーさんの舞台の魅力を知っています。

それは日経エンタ最新号の連載でもよくわかります。

ですから、光一さんはジャニーさんの他の作品を大きく変えようとは思わでしょう。

 

ただ、光一さんは、もう歩き始めていて、もう長く歩き続けてきた、ジャニーさんとは別の「Endless」な道を進み続けるだけ。

他の誰も歩いていない道を、『ジャニーさんを感じながら」光一さんは進んでゆくのでしょうか。

 

ある意味『ジャニーさんと二人で」これからも光一さんは進んでゆくのだなあ、と思った”大千穐楽”の夜中です。

 

 

 

 







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